派遣社員として働くのは何も恥ずかしいことではないという話

なぜ「派遣社員だと恥ずかしい」と思うのか? お金・副業・キャリア
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〇〇歳で派遣社員って恥ずかしいですか?

こんな疑問を投稿している人を、ネット上でよく目にします。

派遣社員は非正規雇用の代表格のようになっていて、2008年には『派遣村』がマスメディアで取り上げられ、大きな話題となりました。

日比谷公園に「年越し派遣村」開設

そんな派遣社員に対する世間のイメージは、良くないというのが実情です。

しかし派遣社員として働くのは、決して恥ずかしいことではありません。

本記事では、派遣社員が恥ずかしい言われる理由と、派遣社員として働くのは何も恥ずかしくないということについて解説します。

僕自身、派遣社員として8年近く働いた経験があり、人材派遣会社の営業として何人もの派遣社員と接してきたので、参考にしてもらえればと思います。

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なぜ「派遣社員だと恥ずかしい」と思うのか?

派遣社員として働くのは何も恥ずかしいことではないという話

そもそも派遣社員が恥ずかしいというのは、どういった理由なのでしょうか?

『派遣社員=恥ずかしい』という認識をしている人は多くいますが、具体的に何が恥ずかしいのかまでは言及されていません。

結論から言うと、恥ずかしいと思う最大の理由は、派遣社員が正社員より身分が下の存在だと思っているからです。

正社員でいることは立派は立派だが、派遣社員でいることは恥ずかしい!

終身雇用制度が崩壊し、安泰がなくなった令和の現代においても、こんな考えが根強くあります。

未だに正社員を希望する人がいるのも、これが理由ではないでしょうか。

派遣社員に対する偏見と思い込み

派遣社員として働くのは何も恥ずかしいことではないという話

派遣社員として働いた経験がない人は、敢えて派遣社員で働く人を理解できていないことが多いです。

マスメディアの情報を鵜吞みにしてしまい、様々な偏見を持っていたり、思い込みをしているケースも少なくありません。

これが派遣社員でいることが恥ずかしいというイメージを、さらに増長させています。

正社員になれないから派遣社員になった

派遣社員は、正社員になれなかった人が仕方なく選んだ働き方だと考えている人がいます。

就職活動・転職活動で、正社員を目指すことが当たり前と思っている人が抱きがちな思い込みです。

派遣社員を滑り止めのように捉えて、不本意ながらなってしまったと勝手に解釈されるのです。

それが「正社員になる能力がない人なんだ」という認識に繋がり、派遣社員であることは恥ずかしいと考えてしまいます。

派遣社員は正社員より仕事ができない

派遣社員というだけで、正社員より仕事ができないと思っている人がいます。

正社員に比べて担当する業務が限定的で、責任も軽いことがそのように思わせてしまいます。

実際にはそんなことなく、むしろ派遣社員の方が仕事ができることも多くあります。

しかし派遣社員に対する偏見が、その事実を覆ってしまうのは珍しくありません。

派遣社員は派遣会社に搾取されている

派遣社員は、派遣会社に雇用されている身です。

なので給料は派遣会社から支払われますし、社会保険も派遣会社のものが適用されます。

それらの源泉となっているのは、派遣先が派遣会社へ支払っているお金です。

派遣社員が稼働した分の給料が、派遣会社を通して派遣社員へ渡っています。

当然派遣会社はそのうちの何割かを自らの報酬として受け取り、残りが派遣社員に流されています。

このことから、派遣社員は派遣会社にいいように使われ、搾取されているのだという意見が当たり前になっているフシがあります。

だから派遣社員でいる限り、搾取され続ける可哀想な立場だと考えられているのでしょう。

しかし派遣営業として働いた経験から言うと、派遣会社は世間から思われているほど利益率がよくありません。

派遣先から受け取ったお金の多くが、派遣社員に使われているのです。

なので搾取というのは正しくないです。

スキルが成長しない

スキルの成長は、派遣社員では難しいという意見は多くあります。

これは派遣社員の業務や責任が限定的という点が関連しているのでしょう。

成長するだけの機会が、派遣社員にはほとんどないと思われているのです。

まともなスキルがないのでキャリアを形成することもできず、恥ずかしいとなるわけです。

しかし派遣社員の業務は、時に正社員以上の専門性を問われることは珍しくありません。

正社員はジェネラリストであることを求められることが多いですが、派遣社員はスペシャリストであることを求められます。

なのでスキルがつかない・成長しないというのは正しくありません。

派遣社員という働き方を活用する

派遣社員として働く人達の事情

偏見や思い込みから肩身が狭くなりがちな派遣社員。

しかし、繰り返しますが派遣社員として働くことは、何も恥ずかしくありません。

活用すれば、人生を楽しく有利にすることだって可能です。

夢を追う

派遣社員として働いている人は、何かしら叶えたい夢を持っていることが多いです。

アーティストになりたい、声優になりたい、アスリートとして成功したい・・・などです。

僕もそうでしたし、そんな人をたくさん見てきました。

残業が多く責任も重い正社員では、その他の活動をする余力が奪われがちです。

そうなると夢を追うことも難しくなります。

派遣社員であればその心配がないので、全力で夢を追うことができます。

正社員として働くことに疲れた

正社員は安定しているし、世間体も良いかもしれません。

しかし正社員として働くことに疲れ、心を病んでしまう人もたくさんいます。

僕も正社員として働いた経験がありますが、当時は毎日がつらくてたまりませんでした。

派遣社員はストレスが少なく、気楽に働きやすいです。

人間関係のしがらみ、昇進・昇格など、正社員にとって避けるのが難しいものとも無縁でいられるので、正社員に疲れた人には良い働き方でしょう。

仕事よりプライベートを大切にしている

正社員はプライベートの時間を削ることを迫られる場面があります。

断ることも難しく、心を殺して仕事にあたっている人も多いです。

働き方改革など諸制度が整備されてきた現代でも、依然として変わっていないことばかりです。

派遣社員は何かあれば派遣会社へ相談できますし、問題が改善されなければ辞めることも容易です。

仕事よりプライベートを大切にしたい場合は、派遣社員の方が圧倒的に実現しやすいでしょう。

派遣社員という選択をした自分に自信を持とう!

派遣社員という選択をした自分を肯定してあげよう

派遣社員は非正規雇用であり、いくつかの懸念点を抱えていることは事実です。

正社員との格差是正をはじめとする待遇改善は行われつつあるものの、未だ問題も多く残っています。

世間のイメージも、まだ当分変わらないでしょう。

しかし、正社員を取り巻く環境も大きく変化し、一生が保証されることはなくなりました。

正社員か派遣社員かなど関係なく、これから先どうなっていくかは誰にも分からないのです。

そんな中できることは、自分が最善と思える選択をするだけです。

そして、考えた末に派遣社員という選択をしたのであれば、何ら恥ずかしいことではありません。

自分に自信を持って、目標を叶えるために前に進んでいきましょう。

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