僕はこれまでに7つの職場で働いた経験がありますが、関わる際に気を付けなければならない、いわゆる要注意人物がどこにでも1人はいました。
彼等は敵に回すと非常に面倒な存在で、ひとたびそのターゲットになってしまうと、最悪の場合は辞めるまでひたすら攻撃してきます。
できれば一切関わることなくいたいものですが、仕事だとそうもいってられません。
本記事では、そんな要注意人物の特徴と、上手な接し方について解説します。
要注意人物の特徴
まず前提として、ここでの要注意人物とは自分が正しいと思っている人のことを指しています。
つまり自分こそ正義と信じているので、それに反する人や物事は、一貫して嫌悪し敵とみなします。
これだけで、いかに厄介かがお分かりいただけるのではないでしょうか。
だからこそ要注意人物は、日頃からしっかりマークしておく必要があります。
他人のミスを大勢の前で指摘する
要注意人物は、その性格上自分が正しいことを証明したいと思っています。
そして自分の優秀さをアピールし優位に立ちたいとも思っているので、他人のミスに対して非常に敏感。
見つけると大勢いる前でも、堂々とそれを指摘します。
指摘される側からすると、自分のミスを公衆の面前に晒されるため、恥ずかしく不愉快なもの。
しかし要注意人物はされる側の気持ちに配慮できないので、そのようにしてどんどん周囲からの反感を買っていきます。
いちいち声がデカい
要注意人物は自分に自信を持っており、なおかつプライドも高いので、何をするにもいちいち声がデカいです。
ここでの『声がデカい』とは、物理的な声の大きさだけを指しているのではありません。
職場での施策や個人の企画したもの等、あらゆることに対してまるでご意見番のように「これは良くない」とか「もっとこうするべき」などと主張してきます。
周囲が仕事として飲み込んで頑張ろうとしていても、彼等は我慢ができないのです。
そしてその主張は周囲の声を代弁するのではなく、単に自分が気に食わないから、自分のワガママを言うだけ。
周囲は巻き込まれたくないので、賛成も反対もせず静観するに留まります。
すぐ上司にチクったり不満をぶつける
要注意人物にとって、自分の不満や意見は通って当然という思考があります。
だから上司には何かあるたびにチクったり、不満などを容赦なくぶつけます。
上司からすれば言われるまでもないことや反対すべきことでも、下手に刺激すると面倒なことになるので、表面上は受け入れる姿勢を取らざるを得ません。
すると周囲は「あの人に目をつけられると、ああやって何かチクられる。上司もあまり強く言えないみたいだ。」と認識し、あまり逆らおうとしなくなってしまうという弊害も生まれるのです。
自分でしっかり確認せず色々言ってくる
要注意人物は手を動かすより口が早く出るタイプが多く、おかしいと思ったことはすぐに騒ぎ出します。
しかしよくよく確認すれば解決することが少なくありません。
つまり、自分でしっかり確認を取らず、得意気に発言するという迷惑極まりないことも平気でやります。
しかもそれを学ばず何度も同じことをするので、周囲は「また騒いでるわ…」と呆れています。
自分のミスを指摘されると必ず反論や言い訳してくる
要注意人物はプライドが高いので、自分がミスをしても謝りません。
それどころか、他人から指摘されると必ず反論や言い訳をして、有耶無耶にしようとします。
彼等は自分を優秀だと思っているので、自分のミスを大勢の前に出されるのは、その自尊心に大きな傷をつけることになるためなんとしても回避したいのです。
そして恥をかかされた恨みを忘れず、こちらの粗を探して仕返ししようとする、恐ろしい執念を見せてくるでしょう。
上手な接し方
ここまで解説した通り、要注意人物は職場において多くの人に害悪を与えます。
もし目をつけられると、そのしつこさと厄介さに疲弊させられ、何もできなくなってしまうかもしれません。
そうならないように、以下の点をおさえて彼等と接することをおすすめします。
ミスや違反の証拠をおさえてストックしておく
要注意人物は決して実力が高いわけではありません。
見せ方は上手くても、よく観察しているとやらかしていることがしばしばあるのです。
彼等はそれをあらゆる方法で隠そうとするので、見つけたらその証拠を確実に保存しておきましょう。
ここで重要なのは、それを逐一上司や周囲に広めるのではなく、とっておくこと。
これが何に役立つかというと、彼等の矛先がこちらや周囲に向いた時に迎撃するためです。
上述したように他人のミスを餌にする彼等は、自分がやられる側になるとは考えていません。
不都合なものを握られていると分かれば、彼等もいつものように勢いよく発言することはできなくなります。
こちらからは仕掛けない
要注意人物の横暴に腹を立てている人は多く、何とか鼻を明かしてやりたいと思うのは仕方ないことです。
しかしこちらから仕掛けることは、あまりおすすめできません。
彼等は自分がされたこと(恥をかかされたこと)の恨みを決して忘れないので、仕掛けたことでターゲットにされる可能性が高いからです。
そうなると、どのような展開になっても泥沼化して、少なくとも良いことは起きません。
彼等とやり合うのは、あくまで向こうから仕掛けられた時だけにしましょう。
平穏に暮らすためにも、余計な荒波は立てない方が無難です。
表面上は仲良くする
基本的にヤバい奴には関わらないのが鉄則ですが、要注意人物が相手の場合、これがマイナスに働く恐れがあります。
というのも、彼等は自分にとっての敵・味方の認識がハッキリしており、それによって対応が大きく変わるからです。
表面上だけでも仲良くしておくと、面倒に巻き込まれる可能性が減ります。
不本意だと思いますが、ある程度の交流をしておくだけでリスクを減らせるので、できればやっておきたいところ。
もちろん本当に仲良くする必要はないので、プライベートなことを話す必要はありません。
あくまで面識を持っておくのが重要です。
何を言われても中立を保つ
要注意人物の発言と行動は、全て自分の中の正義によって行われます。
その中で同意を求められる場面は多くありますが、ここでポイントなのは中立を保つこと。
同意しすぎると彼等は喜び味方と認識されますが、彼等を嫌う人達からすれば、あなたも同類とみなされることになります。
また、やればやるほど少しでも反対した時に、裏切られたと思われて非常に面倒な事態に発展するこのも。
そのような事態を防ぐために、何を言われても常に中立な存在としておいた方が良いでしょう。
要注意人物は扱いが全て
要注意人物は厄介な存在ですが、そこまで複雑な思考回路はしていません。
だからこそどのように接し扱うかが、唯一にして最大の焦点になります。
彼等にとって大切なのは、ここまで繰り返してきたように自分の正しさを認めてもらい、優秀であると称賛されること。
それを邪魔されれば徹底的に叩きますし、支援されれば贔屓します。
良くも悪くも単純なので、立ち回り方は難しくありません。
本記事で取り上げた内容をおさえて、上手く取り扱いましょう。
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