世の中に蔓延る悪しき存在として、『勘違いおじさん』がいます。
一般的には40~50代くらいで、仕事ではそこそこの役職についていることが多く、それなりの成功体験を重ねてきた男性がなりがちです。
彼等は等しく自分に自信を持っており、マウントを取ってきたりアピールをしてくるため、男女問わず若い人達から大いに嫌われています。
特に女性からすると、言い寄られてデートや食事に誘われたり、馴れ馴れしく名前で呼んでくるなど、その気持ち悪さたるや耐えられないものでしょう。
僕はこれまで7つの職場で働いてきて、この勘違いおじさんを多く見てきました。
特にインストラクターとして勤務していたフィットネスジムでは、実際に被害に遭っている方の相談を受け、会社として対処にあたった経験もあります。
本記事では、そんな勘違いおじさんの被害に遭っている女性へ、彼等を駆逐するために有効な対処法について解説します。
勘違いおじさんはどこにでもいる
「勘違いおじさんってそんなにいるの?」と疑問に思うかもしれませんが、僕の経験上、本当にたくさんいます。
男性が一定数いる場所であれば、最低1人は勘違いおじさんがいると思っても間違いではありません。
彼等は「自分はイケてる」と盛大な思い込みをしていて、若い男性にも負けていないと思っており、何かと張り合おうとしてきます。
さらに「自分は若い女性にもモテるし、向こうも言い寄られて悪い気はしないだろう」と、非常におめでたい思考をしているのが特徴です。
転職などで場所を変えても、男性のいる場所であれば高確率で存在しているので、根本的な解決は残念ながら難しいのが実情。
そのため、対処法をしっかり把握して、仮にターゲットにされても冷静に対応できるようにしておかなければなりません。
勘違いおじさんの生態
対処法を把握する前に、勘違いおじさんの生態について理解しておく必要があります。
これを知っておくのとおかないのでは、彼等の発言・挙動に対しての身構え方が変わるので、しっかりおさえておきましょう。
捉え方は予想の斜め上をいく
勘違いおじさんの恐ろしいところは、こちらの察してほしいことをとことんポジティブ変換して捉えることです。
そのポジティブ変換はハイレベルで、例えば女性から「年上の男性は恋愛対象外です」と言われても、「俺は例外!」と捉えます。
つまり、曖昧にさせたり裏に潜ませたメッセージをそのまま読み取ってくれることはなく、ハッキリ伝えたとしても効果は薄いでしょう。
こちらの予想の斜め上をいく理解力で、自分の有利な方にしか捉えない、ある意味幸せな生き方をしているのが勘違いおじさんです。
彼等に『大人の対応』を期待して求めても、無意味だということを認識しておくべきです。
常識は通用しない
勘違いおじさんに常識は通用しません。
仕事上では分別を持ってあたれますが、それ以外のこととなると、途端に分別のつかないヤバい人になります。
寒気のするアプローチLINE、用もない電話、肩や頭を触ってこようとするなど、セクハラのオンパレードです。
僕が過去に在籍していたある会社では、課長である30代後半の男性が20代前半の女性社員と営業で同行している時に、書くのも憚られるような言葉や行動を取っていたと判明し社内で問題となりました。
厄介なのが、彼等はそれをバレたらマズいことは分かっているのに、躊躇なくやってしまうところです。
常識に訴えても彼等には意味がないので、こちらも直接的な手段に出るしかありません。
しつこく粘り強い
勘違いおじさんのしつこさは想像を絶します。
何度断られても拒否されても、ゾンビの如く迫ってきます。
今日言ったことも、明日になれば無かったことにしているとしか思えないほど。
彼等はなまじ成功体験が多いだけに、諦めずに挑戦すれば進展があるかもという、極めて身勝手なことを考えています。
そのあまりの粘り強さに心が折れてしまいそうになることもあるかもしれませんが、隙を見せれば彼等はたちまち踏み込んできます。
そこで負けずに抵抗し続けることが大切です。
プライドと偏見の塊
勘違いおじさんはその年齢と経歴から、プライドが高いことが非常に多いです。
加えて、価値観や考え方が凝り固まっており、時代遅れの偏見も持っています。
なので相手にするだけで疲れますし、否定的な意見を言っても聞く耳を持たず効果はありません。
それが若い人から、ひいては女性から嫌われ相手にされない要因の1つなのですが、それにすら気付かないのです。
ただ、これを上手く利用すれば彼等にダメージを与えることも可能なので、どんなプライドと偏見を持っているか事前に把握できるとラクです。
勘違いおじさんへの効果的な対処法
いよいよここから、勘違いおじさんに対してどのように対処するのが効果的かを解説していきます。
これをおさえておけば、100%は無理だとしても彼等の横暴から身を守ることはできるはずです。
2人きりになることは避ける
当たり前と思われるかもしれませんが、勘違いおじさんと2人きりになることは絶対に避けるべきです。
彼等はターゲットの動向を密かに監視しており、何とか2人きりになれるように画策しています。
お手洗いに立った際や、飲み物を取りに行った時など、あらゆる場面で偶然を装ってその環境を作ろうとしてきます。
何とも気持ち悪いことこの上ありませんが、彼等の狙いは2人きりになって少しでも親密な関係を築くことにあります。
そうさせないよう、彼等の見えない場所や他のことに追われている隙を狙って行動しましょう。
淡々とした反応しかしないようにする
勘違いおじさんが求めているのは、自分の話を遮らず聞いてくれて、否定しないでくれる存在です。
関心を持っているような態度はもちろん、単なる相槌をしているだけで彼等は「彼女は俺に好意を持っている!」と錯覚します。
かといって、無反応や全て否定するようなことをすると、逆恨みされる可能性もありますし周囲からの評判も悪くなってしまいます。
そこで有効なのは、とにかく淡々と反応すること。
否定も肯定もせず無表情で行い、長くなりそうであれば「すみません、今忙しいので一旦失礼しますね」などと言って切り上げるか、どこかへ行くフリをしてその場から離れましょう。
周囲へ相談し協力してもらう
勘違いおじさんは非常に面倒な存在なので、1人で対処するにはどうしても限界があります。
そこで必要となるのが、周囲の協力です。
会社であれば、上司・同僚・後輩などあらゆる人の力を借りて、表からも裏からも勘違いおじさんから守ってもらいましょう。
大抵の場合、勘違いおじさんはほとんどの人から嫌われているので、素直に相談すれば協力してくれる可能性が高いです。
みんなで団結すれば、勘違いおじさんなど怖くありません。
法的な手段を辞さないことを示唆する
あまりに度が過ぎる言動や行動を繰り返すのであれば、法的手段に訴えるという選択肢もあります。
勘違いおじさんも社会人として大きいリスクは負いたくないと考えていますし、それなりの立場を持っていることが多いので、法的な処置をされるのは何としても避けようとするはずです。
ただ、これを正式にやるとなるとそれなりの手間とお金がかかりますし、様々な噂も立ちます。
あくまで最終手段として、実行する前に周囲へ根回しをしてからにした方が、自分の立場も守れるでしょう。
勘違いおじさんを駆逐しよう
勘違いおじさんは放置してどうにかなるものではありません。
自分で気付いて改心することは絶対にないので、こちらが対処しなければやりたい放題です。
彼等のせいで、ストレスを抱え負担を感じなければならないのは、到底受け入れられるものではないでしょう。
だからこそ毅然とした対応を行い、相応の代償を払わせるべきです。
勘違いおじさんは自分が反撃をされることは想定していないので、いざやられると必ず焦ります。
恐れることなく冷静に対処することが大切です。
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