今や学生・社会人問わず重要視されてきている『キャリア』。
キャリア教育,キャリアアップ,キャリアパス,キャリアデザイン,キャリア構築・・・と、キャリアに関するワードが当たり前に並ぶ世の中になりました。
一般的には「経験」の意味を持つキャリアという言葉。
しかし、この言葉の定義の広さや曖昧さから、その意味や指すところを誤解している人が少なくありません。
この記事では、その中でも特に誤解されているキャリアに関する4つのことを解説していきます。
『キャリア』が得られない仕事なんて無い
キャリアに関してよく聞く悩みの1つに、「今の仕事ではキャリアにならない」というものがあります。
悩みの意図としては、『仕事が単調だったりやることが少なくて簡単だと、今後に役立つ経験や能力が身に付かない』ということ。
工場のライン作業場で働いていたり簡単な事務処理を行っていたりと、仕事の難易度がそこまで高くない職種に就いている人から、こうした悩みを特によく聞きます。
しかし結論を言うと、どんな仕事であってもキャリアが得られないことはありません。
例えば上記で挙げた工場の仕事だろうと、事務処理の仕事だろうと、経験という点では間違いなく貴重な1つになっています。
身につく能力こそ多くはないかもしれませんが、それが全く役に立たないということもないでしょう。
『キャリア』とはそこまでレベルの高いものを指しているわけではなく、もっと身近にあるものなのです。
『キャリア』は仕事以外でも得られる
キャリアと聞くと、多くの人が「仕事」のことを思い浮かべます。
確かに間違いではありませんが、仕事とはキャリアの中のほんの一部分に過ぎません。
本来キャリアは、『人生における経験そのもの』を指すので、それが仕事以外(趣味や遊びなど)であっても、経験すればキャリアとなります。
「キャリアプランを作る」となった際に仕事のことばかりに焦点を当てて考える人がいますが、もっと広い視点でどんなことをしてどんな経験を積んでいくか?を考えるべきです。
それらが全てキャリアとして、自分の人生において欠かせないものになります。
『キャリア』は何歳からでも構築できる
キャリアについて話をしていると、「今更そんなの考えても…」と言う人がいます。
特に30代半ば以上になってくると、年齢を理由にキャリアを諦めることが多くなる傾向にあります。
しかし、キャリアとは年齢に囚われるものではなく、本人がその気になれば何歳からでも構築していけるもの。
例えば定年退職を迎えた人が、新たに何かを始めるのだって立派なキャリアです。
もちろん10〜20代からしっかりキャリアを意識して行動するのは素晴らしいですが、それをしてこなかったとしても反省する必要はありません。
いつからだってキャリアは構築できるという事実を、忘れないようにしましょう。
『キャリア』に優劣は無い
キャリアの話では、「輝かしいキャリア」などとこれまでの経験や実績を称える意味で、その人を紹介することが多々あります。
ただ、この時に勘違いしてはいけないのは、キャリアには優劣が無いということ。
だから無理して自分に合わないことをしようとしたり、今の自分の能力にそぐわないことをする必要はありません。
今できることやしたいことを行って、1つずつ自分のキャリアとしていくのがベストです。
『キャリア』について改めて考えてみよう
キャリアについてよくある4つの誤解を解説してきました。
もしかしたら読んでいる中で、誤解していたことがあったという人もいるかもしれません。
『キャリア』という言葉は急速に広まってきましたが、同時にその意味の解釈は個々で大きく異なるものとなっています。
本記事で解説した内容も、決して絶対的な正解とは言えません。
ただ1つ言えるのは、キャリアとは本来特別なものでも何でもなく、誰もが構築し自由に持てるものです。
もし自分のキャリアについて悩むことがあるなら、キャリアの意味を含めて改めてじっくり考えてみるのも良いのではないでしょうか。
現在はプロへのキャリア相談を気軽にできるサービスもあります。
『キャリフリ』では個々のキャリア構築をサポートしているので、良ければ利用してみてください。
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