男性は30歳を迎えると、今後の人生について考える機会が非常に多くなります。
もし明確な夢や目標があればそれに向かって努力していけばいいのですが、あなたは今こんな状況に置かれてはいないでしょうか。
・夢も目標もない
・何事にも興味や関心が持てない
・趣味はあるが浅くて中途半端
・自分に自信が持てない
・挑戦して失敗するのが怖い
・焦りと危機感だけが日増しに募っている
この記事ではこれらの悩みを抱えるあなたに、これからどうしていくべきか、解決までの道のりを呈示できればと思います。
無駄なことをしてみよう
今のあなたに最も必要なのは、近道や合理的な行動をすることではありません。
その逆で、例えどんなに無駄だと思うことにも、積極的に触れてみることです。
「もう30歳なのにそんな悠長にしている時間はない!」と思うかもしれません。
でも、あなたが無駄だと思うことは、本当に無駄なのでしょうか。
そのほとんどは、1度も自分でやってみたことがないものではありませんか?
そもそも『無駄なこと』とは、具体的にどんなものが当てはまるのか改めて考えてみましょう。
パッと即座に思い浮かぶものは、意外と少ないはずです。
仮にやってみて「無駄だった」とあなたが判断したとしても、それが無駄だと分かったのは1つの学びであり経験です。
つまり、本当の意味で無駄なことは、世の中にはほとんどないのです。
合理的にやるのが唯一解ではない
頭の回転が早く理解力も高いあなたは、ついつい何でもい合理的にやろうとしていませんか?
もちろん合理的に取り組めれば、『かける手間・時間→得られるスキル』というコストパフォーマンスの点においては、非常に有用でしょう。
しかし、合理的にやることで見えなくなってしまったり、見落としてしまうこともあります。
例えば、通販で自社商品を買ってくれた顧客に、商品とあわせて社員が直筆した手紙を添える企業が存在します。
商品を買ってくれたことに対する感謝が書かれたシンプルな手紙ですが、そうすると顧客満足度が上がるそうです。
合理的な観点で見ると、わざわざ手書きで、しかも商品に直接関係ないものを添えるというのは、良いとは言えません。
でもそれが有ると無いとでは、顧客がその企業に抱く印象が僅かに、しかし確実に変わるのです。
おそらくその理由は、企業側の誠意や真心といったものを顧客が感じ取るからでしょう。これは合理的にやっていたらまず出ないもの。
このように、何でも合理的にやることだけが、唯一の正解というわけではないのです。
『価値』や『魅力』は『無駄なこと』から生まれる
自分に自信がないあなたは、人間としての価値や魅力を求めているかもしれません。
そして、それをどうしたら得られるのか分からず、落ち込んでしまってはいませんか?
しかしその答えこそ、今お話している無駄なことをすることに繋がります。
何故なら、人間としての価値や魅力は、自らの経験によって裏打ちされたものから滲み出るからです。
言い換えると、自らが経験していない知識だけのものは、中身が無く薄っぺらさをごまかせません。
よく「あの人の言葉には重みがある」と周囲から言われる人がいますが、それは成功・失敗などを問わず、数々の経験によって形成された土台があるからでしょう。
価値ある魅力的な人になりたいならば、無駄なことをするという経験が欠かせないのです。
努力ではなく『わがまま』にやればいい
「何かを成すには努力が必要だと分かっているけれど、肝心の努力ができない」ということは珍しくありません。
もしかするとあなたもそんな1人ではないでしょうか。
その背景には、
・努力しようという前向きな気持ちになれない
・努力しようとすると何故か吐き気や気持ち悪さに襲われる
・努力をしてもいつ報われるか分からず、報われないかもしれないと思うとできない
などといった、『努力への抵抗感』が存在していることがあります。
確かに努力は大切ですが、こうした抵抗感があってなかなか実行できないのであれば、いっそ努力をすることはやめましょう。
努力ではなく自分がしたいように気ままにやる。いわゆる『わがまま』を思う存分やってしまうのです。
これはふざけているわけではなく、努力するという義務感に縛られて何もできなくなってしまうくらいなら、わがままにやった方が良い結果を得られる可能性が高いため。
わがままは決してネガティブな意味だけを含んでいるのではありません。
無駄なことをわがままにやるのも貴重なキャリア
社会人が人生の要所で意識する『キャリア』。
多くの人が「仕事上の経験で形成するもの」と思いがちですが、実はそうではありません。
確かにそれも含まれますが、広い意味では人生における、経験の全てがキャリアとなります。
だから無駄なことをわがままにやるのも、全て経験であり貴重なキャリアには違いないのです。
むしろそのようなキャリアの方が、人生の思わぬ場面で役立つ可能性も高く、バカにできません。
たとえ努力して得ようとしなくても、自分が好きでやったことで経験を積み、キャリアとして活かせることだってたくさんあります。
キャリアの見通しを立てれば『合理的に無駄なこと』ができる
ここまでお読みいただいても、「やはり無駄なことはしたくない」とか「失敗する不安を拭い去ることができない」ということもあるかもしれません。
その場合は、まずキャリアの見通しを立てておくのも有効です。
転職・独立・起業・副業など、働き方も生き方も、今や全て自分の意志と選択次第の時代。
30歳を迎え人生の転換点も多くなる年代である今、自らのキャリアについて計画することには大きな意味があります。
ここで自分の中に軸を持っておけば、どれだけ好きに無駄なことをしたとしても、道を外れることなく進むことができます。
そんな『合理的に無駄なこと』ができる、自分だけのキャリアプランを練ってみましょう。
人としての価値や魅力も、努力する姿勢も、一朝一夕で即座に身に付くものではありません。
でも、今の自分ができることを諦めずにやっていれば、いつか必ず結果に繋がります。
そしてあなたには、そのための力が備わっています。
人生において何が転機となるかは、自らが実際にやってみるまで誰にも分かりません。
だからこそ合理的に考えるだけでなく、自分に素直になってどんなものにも触れてみることが必要です。
30歳だろうと遅いということはありません。まずは深く考えず踏み出してみてくださいね。
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