【実体験】ダメ上司がいる職場で起きる問題と末路とその後

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会社で働く上で、どんな上司のもとにつくかは非常に重要です。

もしその上司が能力的あるいは人格的に問題のある人物の場合、様々な苦難に見舞われることになります。

この記事では、僕が実際に遭遇したダメ上司と、この人物によって巻き起こった数々の問題とその顛末についてお話します。

今後万が一、あなたがダメ上司に遭遇した場合にどんなことになるか、またどのように対処すべきかの参考にしていただければ幸いです。

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ダメ上司とのファーストコンタクト

僕がダメ上司(以下.A)と出会ったのは、以前勤めていた職場で、新入社員研修を終えて現場に配属された時です。

そこのチームのリーダーをしていたのがAでした。

Aに対する第一印象は、『チャラそうなおじさん』です。当時のAのプロフィールはこちら。

年齢:30代前半
性別:男性
体型:小太り

Aを一言で表すと『独裁者』です。事実、周囲の人達からは密かにそう呼ばれていました。
※理由はこの後に説明します。

仕事はできるものの、周囲からは嫌われており、「あの人には気を付けろ」と先輩から言われたのを覚えています。

ダメだった特徴

Aは、その性格と仕事のやり方から、多くの問題を起こしていました。

その主な事柄は以下の通りです。

部下の負担より上へのアピール

Aは出世欲がとにかく高く、常に上層部へ自分をアピールすることを狙っていました。

そのため、チームの成績を上げることに躍起になっており、手段を選びません。

部下に大量のタスクを振り、できなければ「なぜできない?理由と対策を練ろ。」と問い詰めます。

僕も何度もされましたが、それが上へのアピール(自分のため)であることが明白だったため、どんどんAへの信頼感は失われていきました。

本来部下を守るべき上司が、部下を苦しめる存在となっていたのです。

部下の意見は否定する

上司にとって、部下からの意見は貴重なものです。

たとえあまり良くないと思うも意見でも、しっかりと話を聞き、適切なFBを行うのが理想の姿です。

しかしAの場合、部下からの意見は邪魔でしかありません。

何故ならAは、自分の意見をいかに押し通すかしか考えていないからです。

Aと行う会議では、基本的にAが自分の考えを参加者(部下)に話して、同意させるのみ。

反対しようものなら、真顔で「それならどうすればいい?」と問い詰めます。

そのため、部下は自発的に考えて発信することが無くなります。

自分が正義だと思っている

どんな人間も、絶対的に正しいということはありません。

立場が違えば考えは違いますし、言いたいことが言えないこともあります。

その点Aは、自分が間違っていると思っていることはまずありません。

しかし、「みんな色々言ってるけど、本当にそれでいいと思ってんの?」と、他人には怒りを表わにします。

彼は自分がやったことで上手くいった!という実績を背景に、大きな自信を持っていました。

実際のところは、その影で多くの部下が潰れていきましたが、彼はそれを「あいつはこの仕事に向いてない」と切り捨てていたのです。

指示・命令が細かすぎる

Aは典型的なマイクロマネジメントをする上司でした。

指示・命令は非常に細かく、少しでも自分の意にそぐわないことを部下がしようものなら、徹底的に詰めていきます。

そのせいで部下は彼の顔色ばかりを伺うようになってしまい、自分の裁量で仕事がほとんどできず、日を増すごとに顔が死んでいくのが分かるほど。

あまりに細かすぎるため、みんなそれを守れているかに注意が行き過ぎて、かえって仕事が上手く回らず残業時間は跳ね上がっていきました。

常に監視している

上司が部下の動向を気に掛け、必要とあらばフォローしたりFBするのは当たり前のこと。

しかしAの場合、動向を気に掛けるというより、「部下がちゃんと仕事しているか」を監視していました。

部下もサボろうとしているのではなく、Aが次々に投げてくるタスクに追われて必死になっているのですが、あまりに多すぎて抜け漏れが出てくることもあります。

するとAは、「あれやってる?」とか「もうこんな時間だけどちゃんと取り掛かってる?」と、やれていないのを分かっているにも関わらず問い詰めていました。

また、Aは頻繁にチャットで指示を出してくるのですが、それに「了解しました。」などの反応が数分ないだけで、「チャット見てる?」などと責め立ててきます。

部下はタスクをやりつつチャットにも常に意識を向けていなければならず、マルチタスクが苦手な人は大変な思いをしていました。

気に入らなければ排除する

Aが『独裁者』と呼ばれていた所以は、自分の考え・意見に賛同しない人間を、ことごとく排除することにありました。

別チームに飛ばす、退職に追い込むといったことを、平然と何人にもしていたのを僕は間近で見た記憶があります。

また、その手段も狡猾かつ卑怯で、どうあっても「自分ではなく相手に問題がある」というスタンスで上に報告し、排除していました。

周囲は彼のやり口を見て、「自分もいつかああやってひどい目に遭わされるかもな・・・」と恐怖し、思うことはあっても口に出していうことはなくなっていったのです。

発生した問題と末路

ここまで読んでいただき、ダメ上司の恐ろしさがお分かりいただけたかと思います。

では、このAの『ダメ上司の特徴』が、結果としてどんな問題を招き、どんな結末を迎えたのかを、説明していきます。

信頼の無さによる報・連・相の不足

Aの数々の行動で、部下の彼に対する信頼感はゼロ。

何も言わず、ひたすら膨大なタスクを捌き続け、機械のように働いていました。

そして勃発したのが、部下からの『報・連・相』の極端な減少。

ただでさえ普段から監視されてうるさいのに、報・連・相することでさらにうるさく言われては堪らないと、みんなまともにしなくなってしまったのです。

当然Aは激怒し、なぜしないのだと問い詰めていましたが、その原因が自分にあるとは露ほどにも思っておらず、部下も本音を言わずただ謝るだけ。

信頼のない上司だと、こうなることもあるのか・・・と、良い参考になりました。

著しいモチベーションの低下

Aのマイクロマネジメントによって裁量がほとんどなくなってしまった部下は、モチベーションの低下が顕著に見えました。

人間は自分の判断で自由にできる部分がないと、自発的に考えることが無くなり、ただ作業をこなすだけになります。

モチベーションが低下すれば、それに比例してパフォーマンスも低下し、失敗も目立つように。

入社した当初は頭の回転が速く優秀とされた社員も、Aのもとで3か月も経つとすっかり顔が死んでしまっていました。

離反と離職

Aの振る舞いは、反対勢力を作り上げ風当たりも強かったです。

チームを異動したいと懇願する人、横暴さに怒り上層部へ直接報告する人、職場を去る人・・・

何人もの人が、彼から離れたいと申し出ました。

あまりにその数が多く、上層部では「Aを管理職から降ろすべきでは」という議論が交わされたそうです。

結局彼の手段を選ばぬ根回しで、それは実現しませんでしたが、それが余計に彼からの離反と彼が原因となる離職を増やすことになってしまったのです。

ダメ上司は周囲もダメにする

僕自身、Aの部下として1年間働いていましたが、その結論は「ダメ上司は関わる人全てを巻き込みダメにする」です。

Aのせいで職場でのキャリアがめちゃくちゃになった人もいますし、自信をすっかり失ってしまった人もいます。

上司は部下を管理する権限を有しているので、そのやり方次第で部下は良くもなるし悪くもなります。

伸び伸びと実力以上のものを発揮できるか、才能を発揮させてもらえず潰れていくかは、上司に依る部分が大きいです。

その点で見ても、Aは明らかに部下を後者にしてしまうタイプだったので、ダメ上司のお手本だったのでしょう。

ダメ上司からは今すぐ逃げろ

以上の経験から言えることは、もし今自分の上司がダメな奴と感じているなら、今すぐ逃げるべきということです。

会社に相談したり、自分か上司が異動するまで耐えるなどいくつか手段はありますが、正直いつ解決できるかも不透明なまま待つのは、心身に膨大な負担がかかります。

それよりも、転職するか会社をいつでも辞められるように自分のチカラで稼ぐ方法を確立する方が、確実に逃げられます。

間違ってもダメ上司が改心するかも・・・という期待はやめましょう。

転職するにあたっては、自分がやりたいことをやれるような仕事を選ぶのが当然ながらベストです。もしやりたいことがない場合は、まずはそれを見つけることが必要です。

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