株式投資と聞くと日本企業の株式会社への投資が真っ先に思い浮かびますが、実は米国の会社への投資も可能となっています。
米国株の投資を勧める書籍も多く、「自分もやってみようかな…」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、それと同時に「本当に儲かるのか?」や「安全なの?」と、不安を抱いている部分もあるかと思います。
そこでこの記事では、僕が米国株投資をしてみて感じたメリットとデメリットについてお話します。
メリットとデメリットの比較
まず、米国株投資における主なメリットとデメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット |
日本株投資のリスクヘッジになる | 決算書などが全て英語 |
1株から買える | 株主優待が無い |
米国の市場や経済について勉強できる | 日本円→米ドルに替える必要がある |
配当金を年4回受け取れる | 損失リスクは日本株と変わらない |
事項から、それぞれの詳細をご説明します。
4つのメリットについて
日本株投資のリスクヘッジになる
日本株は日本の市場で取引がされており、日本の景気や動向に左右される影響が大きく、そこが傾けば全体的に下落するリスクがあります。
米国株投資をしておけば、そういった際もこちらは株が値上がりして利益を出せる可能性が高く、リスクヘッジ(リスク回避)ができます。
実際に僕も日本株と米国株を両方持っていて、両者の動向を見ながら取引を行い利益を出しています。
1株から買える
米国株は、日本のように単元株として100株や1000株の購入ではなく、1株から購入が可能です。
だから「大企業の株を買いたい!」となった場合、100株などまとまった株数のための資金がなくても、1株であれば買えるメリットがあります。
もちろん得られる利益は1株分となりますが、リサーチして今後が期待ができる会社を発見したのに資金が足りなくて買えない、という事態にはなりにくいのは嬉しいですね。
米国の市場や経済について勉強できる
米国株投資を始めると、必然的に米国の情報に触れる機会がたくさん出てきます。
米国は未だ世界の中でも大きな影響力を持つ国なので、そこの市場や経済などの状況を把握しておくことは、日本株投資をはじめ様々な役に立ちます。
今後の自分の知見を広めるためにも、米国株投資は良いキッカケになると思います。
配当金を年4回受け取れる
日本株では、基本的に株主が受け取れる配当金は年に1~2回となっています。
これに対して米国株は、基本的に年4回も配当金を受け取れるチャンスがあって、利回りが日本株より優れている面があります。
そのため、資金力と保有株の組み合わせ次第では、配当金を毎月受け取ってある程度の不労収入を得ることも夢ではありません。
4つのデメリットについて
決算書などが全て英語
米国株投資は、当たり前ですが米国の会社が対象となるので、関係書類は全て英語表記です。
決算書も英語なので、何となくのニュアンスは分かっても詳細までは分からないことが多々あります。
「読めなくても問題ない」と仰る方もいますが、個人的にはそれらの内容が理解できないとかなり不便で、Webの翻訳機能にかけて読もうとしても限界があるので痛いところです。
なのである程度でも英語が分かる方の方が、米国株投資はやりやすいかと。
株主優待が無い
米国株では、日本のように株主優待制度を設けていません。
そのため、日本株以上にその会社の将来性や成長性について分析し、株価の上昇や配当金のアップが見込めるかの見極めが大切になります。
日本株投資では優待目当てで株を購入する方も多いので、ここは忘れずに把握しておきたい点ですね。
日本円→米ドルに替える必要がある
米国株投資の取引は、米ドルで行われます。
僕達が証券会社に入金しているのは日本円なので、取引の前にこれを米ドルに両替する必要があるのです。
両替時には通貨レートが使われるので、為替の状況によってはこの時点で損をする可能性があります(円安・米ドル高になっていた場合)。
また、反対に米ドルから日本円に交換する際も同様のリスクがあるので、その点の考慮も必要なのは多少手間がかかります。
損失リスクは日本株と変わらない
米国株投資は日本株投資と比較して安全だと言われることがありますが、投資である以上は損失を被る可能性は平等です。
米国市場や世界の動向、その他様々な要因で日本株と同じように下落することはありますし、100%安全ということは有り得ません。
実際、僕が保有している米国株も一時は日本円にして10000円以上下落したこともあります。
だからこそ、安易にネット記事などでおすすめされている株を購入ではするのではなく、自分でしっかりリサーチした株を買うようにしましょう。
初心者は日本株投資で経験を積んでから
実際に米国株投資をしてみて思ったのは、「まず日本株投資である程度慣れてから取り組んだ方が良い」ということです。
様々な情報が入り乱れる中から必要なものを見極め、数多くの会社の株をリサーチし、取引を行う。
これら一連のやり取りに加え、米国株の入手可能な情報量の少なさや言語の壁があると、いきなり米国株投資を行うのはそれなりに難易度が高いです。
そのため、日本株投資で投資自体の知識と経験を積んだ状態で行った方が安全ではないかと感じました。
とはいえ、既に申し上げた通り米国株投資は日本株投資にはないメリットもあり、投資戦略の幅も広がります。
証券会社の米国株投資口座を開設すれば取引は可能となるので、興味のある方はぜひ取り組んでみることをおすすめします。
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