ボクシングは数ある格闘技の中でも、メジャーな部類に入る1つです。
東京オリンピックでは、入江聖奈選手が金メダルを獲得したことで注目を集めました。
しかし、ボクシングに必要な道具は何なのかという点に関しては、いまいち分からないという方は多いと思います。
そこでこの記事では、ボクシングを始める際に必要なものについて余すことなくご紹介していきます。
僕自身は格闘技歴10年以上で、プロボクサーを目指して現役で練習中の身です。
この記事があなたのお役に立てれば何よりです。
ボクシングに必要な道具一覧
まず、ボクシングで使う道具は以下の通りです。
このうち、点線より下の道具は対人練習(スパーリングなど)をする場合に必要なものなので、しない方は用意不要です。
スポーツウェア
こちらに関しては極端な話をすれば、Tシャツと短パンさえあればOKではあります。
ただボクシングの練習は非常に汗をかきますし、動きにくいウェアだと余計な体力を消費しストレスの一因になる可能性も。
そのため、可能であればしっかりとしたスポーツウェアを購入する方が懸命です。
スポーツウェアは様々な種類がありますが、個人的にはダボダボしているものよりある程度ピタッとするコンプレッション系の方が動きやすく、汗も吸収してくれるのでおすすめです。
スポーツバッグ
ボクシングに使う道具はもちろんですが、シャワーを浴びる際に必要となるバスタオル、飲み物など全部あわせるとかなりの量になります。
既に大きなリュックサックやボストンバッグを持っている方は必要ありませんが、持っていない方はこの機会に購入しておきましょう。
スポーツバッグの種類もいくつかありますが、ジムに行くまでの移動手段が何か(電車、車など)によって選ぶとよいと思います。
僕は電車と徒歩でジムへ向かっていますが、この場合はリュックサックタイプにできると最も便利だと感じています。
バンテージ
ボクシングを知らない方でも、ボクサーが手に巻いてる白い包帯のようなものは知っているのではないでしょうか。
それこそがバンテージで、拳と手首を保護するために必要となります。
よく軍手で代用している人がいますが、軍手はそのような保護機能が不十分なのでおすすめしません。
「いちいち巻くのが面倒!」という方には簡易タイプのバンテージもあるので、必ずいずれかは用意しましょう。
パンチンググローブ
ミット打ちやサンドバッグ打ちの際には必ず必要となるパンチンググローブ。
親指の部分がカットされており、拳の当たる部分はどこが当たったか分かりやすいようにやや薄いパッドになっています。
事項で紹介するボクシンググローブとの違いが分からない方が多いのですが、ボクシンググローブは基本的に対人練習で使用するものとなっています。
詳しくはこちらの記事に書いたので、良ければご覧ください。
シューズ
ボクシングではシューズも必要になります。
ボクシングシューズやレスリングシューズ、またはランニングシューズを使うのが一般的です。
地面を踏みしめる力が重要なボクシングにおいて、シューズを何にするかは大切なポイント。
本気で取り組みたい方はボクシングシューズかレスリングシューズを選ぶべきですが、価格は高めなのが難点です。
そのためフィットネスとして取り組むだけであれば、ランニングシューズで十分だと思います。
シューズは試し履きをしないと自分に合うかどうかが分からないので、面倒かもしれませんが靴屋に直接行く方が良いです。
ボクシンググローブ
ボクシンググローブは、パンチンググローブと異なり『オンス』と呼ばれる重さが設定されています。
8~16オンスまで存在していて、対人練習では14もしくは16オンスを使うのが一般的。
(大きい方が当たった時の威力が分散され危険が少ないため。)
また、8~10オンスはミット打ちやサンドバッグ打ちに有効な大きさで、人によってはパンチンググローブの代わりにこちらを使います。
どちらを使うかは自由なので、パンチンググローブだと親指が出る形になっていてちょっと不安…とか、分厚いパッドの方が安心するという方はボクシンググローブにしましょう。
マウスピース
相手のパンチで口の中をケガするのを防ぐために使うマウスピース。
市販品を購入するか、歯科医に自分専用のものを作ってもらうかの2択があります。
市販品は安価ですが自分で歯形を合わせ作る(型どり)必要があり、歯科医に作ってもらうとしっかりしたものができますが、費用がそれなりにかかります。
どちらにするかは人それぞれですが、市販品を使う場合は型どりで失敗をしないために、あらかじめ動画などで方法をしっかり予習しておくことをおすすめします。
(失敗を繰り返すと買い直すことになります。)
ヘッドギア
マウスピースと同様に、相手のパンチによる目尻のカットやダメージを軽減する役割を果たします。
こちらは自分で買わずともジムに置いてあるところが大半なので、正直無理して購入する必要はありません。
ただ顔や頭に直接触れるものなので、共用で使うことに抵抗がある場合は自分用のものを用意した方がいいです。
ヘッドギアにもいくつかのタイプが存在しますが、おすすめはフルフェイスタイプのものです。
ファールカップ
ボクシングに使うのは意外と思われるかもしれませんが、ボディブローを打たれた時などに誤って急所に当たることがあります。
特にスパーリングの際は付けていないと危険で、トレーナーから必ず装着するように求められるので、忘れずに用意しておきましょう。
長く続けるために必要なこと
道具を揃えたら、あとはいかに継続できるかです。
せっかく購入したのにすぐ辞めてしまうのはもったいないですからね。
ポイントは『あくまで楽しく無理はしないこと』だと思います。
プロでもない限り仕事でやっているわけではないので、ボクシングがストレスになっては意味がありません。
自分が満足できる練習をすればいいですし、周囲の声を気にする必要もないのです。
ほとんどのジムは良いところばかりですが、未だに昔ながらのやり方を引きずっているようなジムもあるようなので、入会前に必ず見学や体験することは必須です。
今はボクシングもYouTubeで勉強することが可能なので、気になった方はこちらの記事をどうぞ。
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